転職サイト「ONE CAREER PLUS」を運営する株式会社ワンキャリア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 執行役員CEO:宮下 尚之、東証グロース:4377、以下ワンキャリア)は、20代から40代の働く女性を対象に「人生設計とキャリア設計の関係性に関する独自調査」を実施しました。調査の結果、働く女性の54.7%が理想のキャリアと実態にズレを感じていることがわかりました。背景には、女性の就労に関しては「ワークライフバランス」が多く取り上げられる傾向にある一方で、実態としてはワークライフバランスよりも「スキル面の成長」を重視していることがあります。
▼調査の詳細レポート(ONE CAREER PLUS記事)はこちら
https://plus.onecareer.jp/articles/290
1. 女性がワークライフバランスよりも重視するのは「スキル面の成長」
2. 89.7%の女性が、仕事とプライベートの両立を希望。うち35.9%は「仕事とプライベートの優先時期をずらして両立」を望む
3. 理想のキャリアと実態にズレを感じる女性は54.7%
4. 働く女性が理想のキャリアを叶えるために必要なことは「ライフイベントに関する制度設計と周囲の理解、キャリアの選択肢の多様化」
1. 女性がワークライフバランスよりも重視するのは「スキル面の成長」
転職サイト「ONE CAREER PLUS」の転職データより、「転職時に重視した項目」に関する質問では、「スキル面の成長」という回答が19.3%と最も多く、次いで「カルチャーが合う」(15.9%)となり、「働きやすさ・ワークライフバランス」(14.1%)は3番目という結果となりました。
女性のキャリアを考える上で「働きやすさ・ワークライフバランス」がテーマとして語られることが多い傾向にありますが、働く女性が実際に重視する点は異なることがわかりました。
2. 89.7%の女性が、仕事とプライベートの両立を希望、うち35.9%は「仕事とプライベートの優先時期をずらして両立」を望む
「人生設計における理想のキャリア」について尋ねたところ、「プライベートと仕事を並行して両立させたい」が53.8%、「プライベートと仕事の優先時期をずらすことで両立させたい」が35.9%と続き、合計で89.7%の女性が「仕事とプライベートの両立」を希望していることがわかりました。
この結果から、以下2点のニーズが明らかになりました。
①起こりうるライフイベント(結婚、出産、育児等)によりキャリアを中断させるのではなく、制度の活用や周囲の理解を得ながら両立したい
②キャリアの分断が生じうる未来を見据えて、スキルアップ・キャリアアップを通して市場価値を一定基準まで高めておきたい
3. 理想のキャリアと実態にズレを感じる女性は54.7%
「理想のキャリアと実態のズレ」に関する質問では、54.7%の女性が「ズレがある」と回答しました。プライベートと仕事における「理想の両立状態」はあるものの、実態としては「時期をずらして両立したいが、実際はどちらも頑張らざるを得ない」「プライベートを優先したいが、仕事を優先せざるを得ない」といった思い通りのキャリアを実現しづらい現状が明らかになりました。
4. 働く女性が理想のキャリアを叶えるために必要なことは「ライフイベントに関する制度設計と周囲の理解、キャリアの選択肢の多様化」
「理想のキャリアを叶えるために必要な要素」についての自由回答では、働き方を自分でコントロールできる環境(在宅勤務やフレックスタイムなど)や、ライフイベントに関わる制度と周囲の理解、管理職以外にもキャリアの選択肢を整備すること等を求める声が上がりました。
<定性コメント>
25~29歳
定期的に上司との1on1を行うなどして、自分の理想のキャリアと会社ができることのすり合わせを行うと良いと思う。
30~34歳
プライベートも仕事も両立させたいとなると、いかに時間を有効に使うかというのが肝となるので、在宅勤務やフレックスタイム制度など自分で仕事の仕方をコントロールできる環境が特に大事だと考えています。
30~34歳
管理職以外のキャリアの選択肢が増えると良いと思う。世の中的には(女性比率を上げるためにも)男性と同じように管理職になることが求められており、ライフステージや志向性では必ずしも管理職になる必要はないと考える。
35~39歳
性別や属性、子供の有無によって会社からの期待が変わらないこと。前職までの環境では、ライフステージの変化を迎えると、周囲の勝手な配慮や過去の事例から本人に提示される前にキャリアの選択肢が減らされてしまうケースを目にしてきたから。
ONE CAREER PLUS キャリアアナリスト 佐賀 駿一郎
今回の調査では、働く女性の54.7%が理想のキャリアと実態にズレを感じていることがわかりました。
調査結果を受け、改めてお伝えしたいことは「市場性を重視したキャリア構築の重要性」です。将来的なライフイベント(結婚・出産など)を視野に入れる女性にとって、パートナーの転勤や産休・育休はキャリアの分断を生じさせるものとして不安を感じやすいものです。そこで、今後のキャリアを考える上でのポイントは「長期で休業した場合も、復帰後に心理的安全性を保ちながら働けるかどうか」です。復帰後も変わらず会社から必要とされるためには、「市場性=マーケットから必要とされるか」を重視し、プライベートを優先するタイミングを現職で迎えるのか、それとも転職後で迎えるのかを判断軸にすべきと考えます。
もし、現職で市場性が見込めるか不安な場合は、プライベートを優先するタイミングに先んじて、社内異動や転職等といった動きをしておくことをお勧めします。
企業選びの際は、プライベートもキャリアも両立させることができる企業かを見極めるために、「モデルケースとなる社員がいるか」「プライベートとキャリアの両立を支援する制度や雰囲気があるか」を調べてみてください。転職のクチコミを調べることはもちろん、選考時に直接質問をしてみることも大切です。
ONE CAREER PLUSでは、ご自身の状況・ご希望に合わせて理想のキャリアを実現するためのサポートを行っています。ぜひ「キャリア面談フォーム」からお気軽にご相談ください!
▼ONE CAREER PLUSキャリア面談フォームはこちら
https://plus.onecareer.jp/career_interviews
・調査名:人生設計とキャリア設計の関係性に関する独自調査
・調査期間:2024年1月18日〜1月30日
・調査機関(調査主体):株式会社ワンキャリア
・調査対象:20〜40代の女性
・調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
・有効回答数:106名
▼調査の詳細レポート(ONE CAREER PLUS記事)については、こちらをご覧ください。
https://plus.onecareer.jp/articles/290
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