①インターンシップの定義変更が行われたことについて知っている学生は全体の約5割以下。うち約4割が「インターンシップの新しい定義について内容を知っている」と回答。
②4割超の学生が、インターンシップの定義変更により「就職活動への影響があると思う」と回答。
③今年より適用されるインターンシップの4類型の中で参加してみたいタイプは、「オープン・カンパニー(業界・企業による説明会・イベント/単日)」が1位、次いで、「汎用的能力活用型インターンシップ(職場における実務体験/5日間以上)」という結果に。
日本経団連と大学関係団体は昨年、学生のキャリア形成支援に係る取組を新たに4つに整理しました(※1)。そのうち、汎用型能力・専門活用型インターンシップ(タイプ3)と高度専門型インターンシップ(タイプ4)が「インターンシップ」と定義され、2025年卒業の学生を対象としたインターンシップが開始される今夏から、参加した学生の評価を企業が採用選考時に条件付きで利用できるようになりました(※2,3)。
※1:インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方(文部科学省、厚生労働省、経済産業省):https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/intern/PDF/20220613002set.pdf
※2:タイプ1はオープン・カンパニー(就業体験のない1日未満の超短期のイベント・説明会)、タイプ2はキャリア教育(企業のCSRプログラムや大学主導の授業、産学共同プログラム等)。
※3:汎用的能力活用型は5日以上・専門活用型は2週間以上、職場での就業体験が参加期間の半分以上、学生の長期休暇期間の実施、職場の社員による指導・フィードバック、募集要項での情報開示といった条件を満たす必要があります。
①インターンシップの定義変更が行われたことについて知っている学生は全体の約5割以下。うち約4割が「インターンシップの新しい定義について内容を知っている」と回答。
今年大学3年生になった学生を中心とする2025年卒の学生に「インターンシップの定義変更」について尋ねたところ、「インターンシップの定義が新たに定められたということを知っている」と回答した学生は全体の49.7%でした。また、定義変更について知っている学生のうち42.7%が「定義変更の内容」を知っていると回答しました。定義変更について、就職活動の当事者である学生からの認知はまだ高くないことがうかがえます。
②4割超の学生が、インターンシップの定義変更により「就職活動への影響があると思う」と回答。
「インターンシップの定義変更により就職活動への影響があると思う」という回答は全体の45.5%でした。
③今年より適用される「学生のキャリア形成支援に係る取組」4タイプのうち参加してみたいタイプは、「オープン・カンパニー(業界・企業による説明会・イベント/単日)」が1位、次いで、「汎用的能力活用型インターンシップ(職場における実務体験/5日間以上)」という結果に。
今年より適用される「学生のキャリア形成支援に係る取組」4タイプのうち参加したいものはどれか尋ねたところ、「オープン・カンパニー」を選ぶ回答が全体の79.9%を占めました。次いで「汎用的能力活用型インターンシップ」は77.1%と、単日の説明会と同程度、職場での実務体験にも意欲的であることがわかりました。
意向度 | 種別 |
79.9% | オープン・カンパニー(業界・企業による説明会・イベント/単日) |
77.1% | 汎用的能力活用型インターンシップ(職場における実務体験/5日間以上) |
61.6% | キャリア教育(大学等の授業・産学協働プログラムや企業による教育プログラム) |
61.0% | 専門活用型インターンシップ(職場における実務体験/2週間以上) |
32.2% | 高度専門型インターンシップ(自然科学分野の博士課程対象のジョブ型研究インターンシップ等) |
・調査期間:2023年4月28日〜5月8日
・調査機関(調査主体):株式会社ワンキャリア
・調査対象:2025年卒の大学生、大学院生
・調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
・有効回答数:497