2024.07.16 / 調査データ

【2026年卒 就活実態調査】インターンシップへの参加目的は「選考優遇」が多い一方、「仕事の向き・不向きの確認」をしたい傾向が高まる

はじめてのキャリアを選ぶ、就活サイト「ONE CAREER」を運営する株式会社ワンキャリア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 執行役員CEO:宮下 尚之、以下ワンキャリア)は2026年卒の学生向けにインターンシップに関する調査を実施しました。

 

調査結果の詳細については、「26卒夏インターンシップ直前調査レポート」をご覧ください。
https://service.onecareercloud.jp/data/Investigationreport_202406


調査結果サマリー

  1. 夏インターンシップへのエントリー数は1人あたり10社、6月以降エントリーが本格化
  2. 「選考優遇」が参加目的のトップである一方、「仕事内容の向き・不向きの確認」は昨年よりも上昇
  3. エントリーで重視することは「開催内容への興味度」と「参加報酬(選考直結・選考優遇あり)」
  4. 志望度が高まった企業との次の接点として、約7割の学生が「早期選考への案内」を希望
  5. 複数日開催の夏インターンシップは、対面開催希望が約9割

 

 

調査結果詳細

1.夏インターンシップへのエントリー数は1人あたり10社、6月以降エントリーが本格化 

6月初旬時点での「夏インターンシップのエントリー状況」について尋ねたところ、全体のおよそ8割が少なくとも1社にはエントリーしていることがわかりました。1〜4社と回答した学生は39.8%、次いで5〜9社(16.7%)、15社以上(12.4%)、10〜14社(8.6%)の順となり、中央値は「3社」となりました。まだエントリーをしていない学生は22.7%でした。

今後のエントリー予定については、15社以上が34.0%、次いで10〜14社(25.5%)、5〜9社(25.1%)、1〜4社(12.9%)、0社(2.6%)で、中央値は「10社」でした。学生の夏インターンシップへの参加意欲は高いことから、調査後の6月中旬以降からエントリーは本格化し始めていると推測されます。

 

 

 

2. 「選考優遇」が参加目的のトップである一方、「仕事内容の向き・不向きの確認」は昨年よりも上昇

夏インターンシップへの参加目的について、「選考優遇をもらうため」が23.9%で1位となり、次いで「仕事内容が自分に向いているかを確かめるため」(20.0%)、「業界理解を進めるため」(17.9%)、「職種理解を進めるため」(15.7%)の順となりました。

昨年の調査と比較すると、「選考優遇」は約5ポイント減少(昨年28.6%)しました。その一方で、「仕事内容が自分に向いているかを確かめるため(知るため)」は約5ポイント上昇(昨年15.1%)しており、夏インターンシップの段階で自分に向いている仕事を見極めたい学生が増加しているようです。

 

3. エントリーで重視することは「開催内容への興味度」と「参加報酬(選考直結・選考優遇あり)」

夏インターンシップにエントリーする上で重視する情報は、「開催内容が興味を惹く内容であるか」が40.1%で最も高く、次いで「参加報酬(選考直結・選考優遇あり)」が17.6%となりました。2で示した通り、学生は参加目的として「選考優遇」を狙う意識が高いですが、それ以前にインターンシップの内容が充実していなければエントリー先として興味を持ちづらいようです。

 

4. 志望度が高まった企業との次の接点として、約7割の学生が「早期選考への案内」を希望

夏インターンシップへ参加し志望度が高まった企業についてどのような形で接点を持ちたいかを尋ねたところ、「早期選考の案内」(68.6%)が「OB/OG・その他社員とのカジュアル面談への招待」(9.9%)や「選抜制インターンへの招待」(8.5%)を大きく引き離しました。

先日当社が公開した調査[※1]でも示している通り、カジュアル面談も飛び越えて早期に選考してもらいたいという「早期決着のニーズの高さ」がこのデータからも見受けられました。

※1:2024年6月28日公開の当社プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000035321.html

 

5. 複数日開催の夏インターンシップは、対面開催希望が約9割

夏インターンシップへの参加形式について、対面(オフライン)・オンラインどちらがよいかを尋ねたところ、短期(1日)開催も複数日開催も「対面」へ多くの支持が集まりました(短期開催:60.9%、複数日開催:91.2%)。その理由は「実際の職場・社員の雰囲気を直接確かめたいから」(55.5%)が半数以上となり、情報収集が主にオンラインである学生も「五感を通じて企業を見極めたい」意向を持っていることが明らかになりました。

 

 

株式会社ワンキャリア キャリアアドバイザー 小林 直樹からのコメント

今回の夏インターンシップに関する調査結果を通じて、「リアル」というキーワードが見えてきました。

1つ目は「先輩のリアル」です。夏インターンシップへのエントリーは年々増加傾向ですが、26卒の学生は例年以上に積極的です。その理由は、ゼミ・サークルの先輩との対面コミュニケーション機会の増加にあると思います。昨年夏インターンシップに臨んだ先輩たちが、早期内定を獲得している。そんな様子や体験談によるところが大きいと考えられます。

2つ目は「職場のリアル」です。夏インターンシップの参加目的で仕事内容の向き・不向きの確認が増加しているのは、学生が慎重になってきているためです。慎重にさせている理由の1つは「就活情報の過多」です。記事やショート動画など様々な情報が発信されている中で、飾りのない実態に近いものを見極めるのは容易ではありません。だからこそ、リアルの場で企業と接して、自分自身の感覚で企業や仕事について知る機会を求めていると推察されます。

それ故、夏インターンシップに参加する学生は、会社や先輩社員の振る舞い、プログラムの内容など、あらゆる物事を「チェックしたい意識」が比較的強い印象を受けます。とは言え、インターンシップで全てを見極められるはずはありません。学生はその場で全てを判断せず、参加した企業に少しでも興味を持ったのならば次の接点を持ち、企業はそのような要望に応えられる場を設け、相互理解を深めていくとよいでしょう。

 

調査概要

調査名:【26卒】就職活動に関するアンケート
調査期間:2024年5月31日〜6月5日
調査機関(調査主体):株式会社ワンキャリア
調査対象:2026年卒の大学生
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:586

調査結果の詳細については、「26卒夏インターン直前レポート」をご覧ください。
https://service.onecareercloud.jp/data/Investigationreport_202406


調査の引用について
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